冬ゴルフ、芝生の薄いアプローチの攻め方

クラブを吊って構えると地面の接地面が小さくなってダフリにくい

先に結論。

厳しい冬ゴルフで
スコアを安定させる鍵は、
薄い芝に対応するための
「クラブ選択の変更」
と、
「パットで距離感を
最優先にする覚悟」
にあります。

冬のライは抵抗が減り、
グリーンは凍結するため、
夏の常識は
通用しません。

  1. 【アプローチ対策】:バウンス角の小さいウェッジ(6-8度程度)や、PW・9Iを積極的に使う。または、トゥ側で打つパター打ちでクラブの接地面積を減らし、ミスを防ぐ。
  2. 【パット対策】:朝はカップインを狙わず、距離を合わせることを最優先とし、3〜4ホールはグリーンの変化を観察する。
  3. 【防寒・感覚対策】:指先を徹底的に保温し、冷えによる感覚麻痺を防ぐ。

この記事では、
クラブの
使い方から、
冬のグリーン変化へ
の対応法まで、
スコアアップに直結する
全テクニックを
解説します。

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1. 薄い芝のアプローチ徹底攻略法



芝が薄いライでは、
クラブの底(バウンス)
が地面に当たって
トップやダフリを
誘発しやすくなります。

この問題を
「クラブ」と「打ち方」
の両面から
解決します。

1-1. クラブでクリアする:バウンスの小さい番手を選ぶ

バウンス角が
大きいウェッジは、
地面に置くと
リーディングエッジが浮き、

そのまま打てば
トップするリスクが
高まります。

  • ウェッジの選択基準: バウンスが10度以上のウェッジは使わないことです。安心なのは8度くらいです。
  • ロフトとの関係: 56度や58度などロフトが寝ているウェッジの方がバウンス角が大きい傾向があるため、必然的に52度以下のアプローチウェッジ(AW)を使うことになります。
    • この場合、普段より出球が低くなることを想定し、手前から転がすアプローチになります。
  • 上級者の戦略: 春・夏・秋はバウンス12度程度、冬は同ロフトでバウンス小さめのウェッジと、季節によってウェッジを使い分ける上級者もいます。
  • クラブの範囲拡大: 今の時期は「アプローチ=56度、58度」とは考えず、ピッチングウェッジ(PW)や9番アイアンを積極的に使いましょう。ここまでロフトが立つとバウンスの影響はなくなるため、グンと寄せやすくなります。

1-2. 打ち方でザックリ・トップを防ぐ技術

クラブの接地面積を
減らし、
ザックリ・トップを
防ぐためのテクニックです。

対策①:極端なハンドファースト(クラブを立てる)

  1. ロフト56~58度のウェッジでも、ボールを右に置きます。
  2. グリップ位置を左にすることで、さらにハンドファーストになりクラブが立つような格好になることで、ザックリ・トップを防げます
  3. 通常はザックリしそうな打ち方ですが、芝の薄いライでは非常に有効です。

対策②:ヒールを浮かせてトゥ側で打つ(パター打ち)

  1. ウェッジやショートアイアンをパターのように吊って持ちヒール側を浮かせた状態で構えます。
  2. フェースのトゥ側で打ちます。
  3. 接地するのはトゥ側だけになるため、まずダフりませんし、トップしても転がってくれます。
  4. 注意点: ロフトがあるクラブほど飛ばないので、距離があるケースではロフトの立ったクラブ(9Iなど)を使う必要があります。この打ち方でどれくらい飛ぶか練習で確認しておきましょう。

2. グリーンとパットの攻略法(午前中の戦略)

グリーンのコンディション
変化を味方につける

  • 朝早い時間帯のグリーンは硬く、場所により凍っていることもあります。
  • お日様が出て溶け始めると、表面が濡れて転がり跡ができ、非常に重い(一番重いタイミング)場合があります。
  • 通常の速さに戻るのは、晴れていても10時くらいが目安です。
  • 2時間程度の間にコンディションが変化しますが、朝の時間帯さえしのげば、一日の中での変化は夏より少なくなります。

パットの最優先事項は
「距離を合わせること」

  • パットの仕方としては距離を合わせることが最優先です。カップインを狙わない方がいいです。
  • 通常はオーバーすれば返しのラインがわかりますが、冬の朝は全く参考になりません。
  • ファーストパットはビビリながら打って、3~4ホールは様子見でグリーンの速さを探りましょう。

3. 感覚の維持とライの
正確な判断

意外に大事な指先の保温

  • 指先が冷えると感覚がなくなり、クラブコントロールに影響が出ます。
  • ポケットにカイロを忍ばせておくとか、プレーしていない時には厚手の手袋をするなど、指先の保温を徹底しましょう。

冬のライの見極め方

ショットもライの
チェックが大事ですが、
冬は芝の抵抗が
特殊です。

  • ラフ: 芝の抵抗が少ないので、思ったより飛ぶことがあります。冬は振れなくなるためフライヤーも出づらいです。冬に限っては「ラフ=フライヤー」ではないということですね。
  • 逆目のライ: 抵抗が弱くなるので、夏と同じ感覚だと飛びすぎます
  • : 基本、冬のゴルフは芝目の影響が出づらいと考えて対応しましょう。

FAQ:

質問 (Question)回答 (Answer)
Q1. 薄芝アプローチでザックリ・トップを防ぐクラブ選択は?バウンス角10度以上のウェッジは避け、バウンス6-8度程度のウェッジや、PW・9番アイアンなどのロフトが立ったクラブを積極的に使いましょう。
Q2. 薄芝アプローチで有効な打ち方(ザックリ・トップ防止)は?ボールを右に置く極端なハンドファーストでクラブを立てる、または、ウェッジをパターのように吊りトゥ側で打つ(ヒールを浮かす)テクニックが有効です。
Q3. 凍っている朝のグリーンでパットはどうすべきですか?カップインは狙わず、距離を合わせることを最優先にしましょう。朝のパットの転がりは不安定なので、3〜4ホールは“ビビリながら”様子見が賢明です。
Q4. 冬のラフや逆目のライでのショットは夏とどう違いますか?芝の抵抗が少なくなるため、夏と同じ感覚で打つと飛びすぎる傾向があります。冬のライは芝目の影響が出づらいと考え、距離感を調整します。

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まとめ

冬ゴルフのアプローチ攻略
【アプローチ対策】
バウンス角の小さいウェッジか

9番アイアンや
ピッチングウェッジ
を使う

ヒールを浮かせて打つ
【パット対策】

朝はカップインを
狙わず距離合わせ
3-4ホール様子を見る

【防寒・感覚対策】

指先をに保温する

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25歳でゴルフを開始。銀座ゴルフアカデミー吉本巧コーチの門下で2年間修行後、20年勤めた会社を退職しサンディエゴへ単身渡米。 芝の上で毎日打つ環境で、アプローチ・バンカー・パッティングを徹底的に鍛錬。帰国後は関西を中心にレッスンを開始し、 **「迷路にしない、明瞭なスイング指導」**をモットーに吉本理論をわかりやすく伝えている。 合理的で正しい理論の元で練習すれば必ず 上達することができます。 現在はミズノゴルフと契約し、シャフトオプティマイザー3Dを用いた科学的フィッティングをしています。 資格・認定: ビジョントレーニング2級/SPORTSBOX 3D GOLF Level 1 認定 メディア:読売テレビ「す・またん!」出演、パーゴルフ(2013年8月号)、ワッグル(2020年10月号)掲載 専門:スイング設計×クラブ軌道設計/ショートゲーム設計/3D動作解析(SPORTSBOX)/弾道解析専門(トラックマン4) 活動エリア:大阪(STEPBYSTEPゴルフスクール)北浜駅、淀屋橋駅、本町駅、堺筋本町駅 駅近です。 一言:「遠回りしない最短ルートで、再現性の高いショットを。」