練習場では調子が良かったのに、
本番になるとドライバーがうまく打てない…
ゴルファーなら誰もが
一度は経験するこの悩み。
原因は、
ラウンド本番で無意識に出てしまう
“スイングのズレ”にあります。
本記事では、
ゴルフコーチが解説する
「ラウンド前に押さえておくべき4つのコツ」
を詳しく紹介。
本番でも安定したティーショットを
打つためのヒントをお伝えします。
目次
コツ①:バックスイングで肩を回し切ってから切り返す
ポイント解説
バックスイングで
両肩が十分に回転していないと、
スイング全体に悪影響が出ます。
切り返しが早くなったり
- バックスイング中に肩の回転が不十分なまま切り返すと、全体のスイングが崩れやすくなります。
- ラウンド本番では緊張や周囲の影響で、スイングリズムが自然と速くなってしまいがち。
- 右肩を先に(引く)動かす → 左肩を低く顎の下に入れる → 両肩がしっかり回転する。
肩の回転不足は、
多くのミスショットの根源です。
スタート前の素振りでは、
ややゆっくりすぎるくらいの
テンポを意識しましょう。
右肩を引きながら先行させて
左肩を下げるように低く入れる意識が、
正しいトップを作り、
安定したパワーを生み出します。
肩を回し切ってから切り返せば、
スイングは安定します。
【実践編】肩をしっかり回すための3つのコツ
① 右肩の力を抜いてスタートする
- 右肩・右腕・右手に力が入っていると、バックスイングで肩が詰まりやすくなる
- アドレス後に「右肩ダラン」と力を抜くルーティンを作るのがおすすめ
💡 右肩がフワッと軽い状態で
スイングスタートできれば、
肩の可動域が一気に広がります。
② バックスイングは“右肩が先行”する感覚で
- バックスイングでは「右肩を後方へ引く」意識がポイント
- 右肩がしっかり動いてくれることで、左肩にスペースが生まれる
💡 右肩が先に動いてくれないと、
左肩はうまく回れません。
左肩だけを入れようとするのは逆効果です。
③ 左肩は“顎の下に低く入れる”
- 左肩が上昇してしまうと、顔が邪魔になり、回転が途中で止まってしまう
- 左肩は「顔の下」「低く」「顎の下をくぐるように」入れるのが理想
💡 上ではなく“下”に入れる。
これだけで肩の回転量は飛躍的に改善します。
コツ②:ボール位置は「固定」ではなく「その日の自分に合わせて調整」
ポイント解説
皆さんボールの位置に捉われすぎです
ボールに位置は
その日の調子で決めるべきであり
- 「左足内かかと線上」はあくまでプロの平均。アマチュアにとっては“正解”とは限りらない。
- 腰の動きが悪い日は、ボールを“半個~1.5個分”ほど内側(右足側)へ寄せるのがベター。
- 毎回ピタリと同じ位置に置く必要はありません。体調やスイングの調子で微調整するのが自然です。
🏌️ 実践のコツ
ラウンド前の練習で
「今日は少し腰が動かないな…」
と感じたら、
思い切ってボール位置を
右へずらして打ってみましょう。
ボール位置は“固定されたもの
”ではなく、“
その日の自分にフィットした
ポジション”と捉えることが、
安定の第一歩です。
コツ③:インパクトは「ゴール」ではなく「通過点」にする
ポイント解説
インパクトがゴールになっていませんか?
❌ インパクトを「ゴール」としてしまうと…
- 手元でスイングが止まり、スイングが小さくなる
- 下半身主導ではなく、手打ちの動きになる
- 結果としてミート率が悪化し、トップ・チョロ・スライス・引っ掛けなどのミスが出る
つまり、
「当てたい」「ちゃんと打ちたい」
という意識が強くなりすぎると、
スイング全体の流れが止まり、
体全体を使えなくなるのです。
スイングが“当てにいく”ものになっていないか?セルフチェック
以下のような状態がある方は、
要注意です。
チェック項目 | あてはまる? |
---|---|
✅ 練習場では振れているのに、ラウンドでは力んでしまう | |
✅ インパクト後、フォロースルーが取れない | |
✅ 手元だけで打っている感覚がある | |
✅ フィニッシュでバランスが取れない |
一つでも該当すれば、
インパクトが“ゴール化”
してしまっている可能性があります。
【実践編】インパクトを「通過点」にするための3つのポイント
① フィニッシュでバランスを取る
- スイング全体を通して、フィニッシュで静止できるかが最重要指標。
- 左足軸で8〜9割体重が乗っている状態が理想。
- 左足のカカトに乗って、つま先が軽く浮く程度がベストバランス。
② 腰の回転を最後まで止めない
- インパクト前に腰の回転を止めると、手先で調整する打ち方になる。
- 腰が止まることで、スイングが小さくなり、力の伝達効率が落ちる。
- 最後まで“腰をターゲットに向ける”つもりで振り切る。
💡 ベルトのバックルが目標方向を向いていれば、しっかり腰が回っている証拠です。
③ ヘッドスピードよりも“フィニッシュで止まれる力加減”
- 無理なフルスイングで振り回しても、フィニッシュでグラつくならNG。
- 大切なのは「自分でコントロールできる範囲のパワー」で振り切ること。
- フィニッシュが取れれば、自然とヘッドスピードも安定し、ミート率が向上します。
💡 トップやチョロが続くときは、“振りすぎ”のサインかもしれません。
力まないスイングのために意識すべきは
「フィニッシュでバランスが取れているか」。
勢いで振り切ろうとするのではなく、
「コントロールできる範囲の力加減」
でスイングすることがポイントです。
“しっかりフィニッシュが取れるスイング”
こそ、本番で一番信頼できる
武器になります。
コツ③:ダウンスイングで「頭が突っ込まない」ように注意
✔ ポイント解説
- 頭や上半身がターゲット方向に突っ込むと、スライス・チーピンの原因に。
- 正しい軸は「右傾き軸」。頭を右に残し、腰を先行させる。
- ボールは“右側から見る”ような感覚を持つと、自然と頭が残る。
🏌️ 実践のコツ
「飛ばしたい」「当てたい」
という焦りが出ると、
頭が突っ込みやすくなります。
それを防ぐには
「頭を回す」
「腰を先行させる」
「ボールの右側から見る」
この3点を意識してください。
上体が左に傾く“左傾軸”ではなく、
右傾きの“右傾軸”を作ることが、
ミート率と飛距離アップのカギです。
まとめ:この4つを意識すれば、ラウンドでのドライバーは激変する!
チェック項目 | 実践アドバイス |
---|---|
✅ ボール位置 | 腰の状態で日々調整OK。無理に固定しない。 |
✅ 肩の回転 | 右肩を先行 → 左肩を低く入れて回転完了。 |
✅ 突っ込み防止 | 頭は右に残し、腰を先行させる“右傾き軸”。 |
✅ 通過点意識 | インパクトは通過点。バランス取れたフィニッシュへ。 |
さいごに
練習場では完璧に打てていたのに、
本番では思うようにいかない――
そのギャップを埋めるには、
「ラウンド用の感覚」
を事前にチェックしておくことが
何よりも重要です。
今回ご紹介した4つのポイントは、
ラウンド前のわずかな時間で
確認できるものばかり。
本番でのミスを未然に防ぎ、
あなたのドライバーを“本番仕様”に
仕上げてくれるはずです。
ぜひ、
次回のラウンド前に
この4つを実践してみてください!
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